ページ

北方領土でロシアに1mmたりとも譲歩する必要がない理由

作成日: 2016年12月17日 ... 最終更新日: 2017年2月20日

北方領土開発にブレーキ? ロシアの事情

NHKニュース  2017年2月7日 17:24

2月7日は、「北方領土の日」です。去年12月に開かれた日ロ首脳会談では、安倍総理大臣とプーチン大統領が、北方領土での共同経済活動の交渉を開始することなどで合意しました。あれから2か月近く。ロシアでは、共同経済活動の実現を急ぐある事情が見えてきました。

ロシア政府は、北方領土を含めた地域の開発を重点的に進めていて、2025年までの10年間でおよそ530億円を投じることになっていました。しかし、去年12月の日ロ首脳会談の直後に発表された資料には、中央政府予算からの支出がこの4年間、ゼロと記されていることがわかりました。背景には、原油価格の低下などに伴ってロシア経済の低迷が続くなか、開発予算を削減せざるをえないという現状があります。

実際に色丹島では、中心部を離れた地域で道路の舗装が進まなかったりと開発が滞っている現場もありました。北方領土を管轄しているとするサハリン州の議会では、危機感を強めていて、このうちポドイニコワ議員は、「日本は島の開発の方法などにも詳しいと思う。共同経済活動が実現したら日本とロシア双方のメリットになる」と述べ、政府の支援が見込めない今、日本との共同経済活動が欠かせないと訴えています。

北方領土にある企業も、日本との共同経済活動を熱望していて、このうち択捉島の水産会社「ギドロストロイ」は、日本の高い技術を取り入れてサケやマスの生産量を増やしたいとしています。さらにこの会社では、ホテルを建設するなど観光部門にも進出していて、スベトリコフ社長は「共同経済活動は非常に大きな利益をもたらす」と述べ、共同経済活動にも頼りながら観光の事業を発展させたいという考えを示しました。

北方領土の開発にブレーキをかけたくないロシア。十分な開発予算を組めない中、ますます日本との共同経済活動に頼らざるをえない状況となっています。

日ロが共同経済活動へ交渉、領土問題は「困難な道」と安倍首相

ロイター   2016年12月16日 23:15 JST

[東京 16日 ロイター] - 安倍晋三首相とロシアのプーチン大統領は16日、2日間にわたる首脳会談を終え、60以上にわたる経済協力事業を進めることで合意した。一方で、日本が最重要課題に位置付ける領土問題に関連して一致したのは、4島における共同経済活動に向けた交渉の開始のみ。

まずは両国の信頼を醸成し、その上で領土問題の解決と平和条約の締結につなげようとするもので、ようやく出発点に立った格好だ。

15日に安倍首相の故郷の山口県長門市で、16日に東京の首相官邸で会談した両首脳は、択捉、国後、色丹、歯舞の4島での共同経済活動に向け、交渉を開始することで合意した。漁業や養殖、観光、医療などを想定し、法的立場が侵されないことが前提とする日本、自国の法律に基づき実施するとしているロシア双方の主張に沿う特別な制度を検討する。

16日午後の共同会見で公表した声明には、共同経済活動と平和条約締結を結びつける表現を盛り込んだ。安倍首相は「互いにそれぞれの正義を何度主張しあっても解決できない」としたうえで、「新しいアプローチ、未来志向のアプローチこそが最終的な結果に結びつく道と確信している。平和条約締結に向けた重要な一歩だ」と語った。

プーチン大統領は共同会見で経済協力について多くの時間を割きつつも、平和条約についても言及。「共同経済活動のための特別な制度というメカニズムのもと、最終的な平和条約締結に近づけるようにもっていくことが大事だ」と語った。

しかし、共同経済活動に向けて交渉し、実際に活動を始め、信頼関係を十分に構築した上で領土問題を含む平和条約を締結するには相当の時間を要することが予想される。安倍首相は「領土問題の解決にはまだまだ困難な道は続く」と述べた。

日本が平和条約締結の前提としている4島の帰属についても、両首脳が議論したかどうかは不明だ。安倍首相とプーチン大統領は通訳だけを同席させて1対1で議論する時間があったが、政府高官は「中身については話せない」としている。

国際政治が専門の拓殖大学の川上高司教授は、「まさに入口に立ったというところ。時間はかかるだろう」と指摘。一方で、「それほど時間はない。安倍首相とプーチン大統領がいるうちに解決する必要があるし、(トランプ次期大統領の)米国とロシアが接近する前に話をどんどん進める必要がある」と語った。

両国の経済協力についても議論した両首脳は、地下資源の探査事業など68の事業を進めることで合意した。日本企業からの投資、融資を合わせると総額3000億円の規模になるという。

プーチン大統領は、ロシアは日本との経済協力だけに関心があるのではないかとの見方を否定。「私にとって最も重要なのは平和条約の締結。それがロ日の長期的な協力につながる」と語った。

最大野党・民進党の蓮舫代表はコメントを出し、「経済協力の『食い逃げ』につながるのではないかという懸念が残り、肝心の北方領土問題の解決に向けての具体的な進展が見られなかったことは残念だ」とした。

*内容を追加します。

(久保信博、石田仁志、Ekaterina Golubkova 編集:田巻一彦)















日露首脳共同会見 北方領土問題の進展は?

日テレNEWS24  2016年12月16日 19:05

安倍首相とロシアのプーチン大統領は16日午後、共同会見を行った。最大の焦点だった北方領土問題だが、これで進展したと言えるのか?首相官邸前から青山和弘記者が解説する。

元島民の往来や共同経済活動を進めることでは合意したが、領土問題が進展したとは言えない状況。今回の首脳会談では、北方領土の元島民の往来に関して「高齢であることを考慮した改善が必要だ」と言うことで合意した。また北方領土での日本とロシアの共同経済活動に関して協議を始めることで一致し、北方4島で日本企業の経済活動が始まる可能性が高まった。そして共同経済活動が領土交渉を含む平和条約締結に向けた「重要な一歩になりうる」と関連づけた。

Q:「重要な一歩」だとして、今後いつまでに、どのように領土問題の解決を目指すのか?

そこがポイントで、領土問題の解決に向けた具体的な工程やロードマップは示されていない。また、こうした合意が「平和条約問題にかんする日本およびロシアの立場を害するものではないことに立脚する」としている。

領土問題は存在しないとするロシアの主張にも配慮しているように見える。プーチン大統領は、領土交渉にはまず日露の信頼関係の構築が必要だとしている。新たな日本とロシアの協力関係はスタートするが、それが今後どのように領土問題の解決につながるのか、道筋は見えないままだ。

Q:安倍首相は記者会見でどのように話したのか?

安倍首相は会見で「日露平和条約のない異常な状態に私たちの手で終止符を打つことを確認した」と強調した。そして「北方4島の未来像を描き、その中から解決策を探し出すという未来志向の発想が必要だ」と話している。

一方で、プーチン大統領は記者会見で「平和条約がないことは時代錯誤だ」としつつも、「それは2国間の信頼に基づかないといけない」と強調している。

北方領土問題はこれからも難しい交渉が続くことになる。

ロシアに関する報道を見ると、いつも、先入観に囚われ過ぎているというか… 何か間違っている気がする。
そこで、まず、ロシアとロシア極東と日本と北海道を比較してみよう。


日本
人口: 1.27億人
面積: 38万km²
GDP: 4兆4120億ドル(2016年)


ロシア


人口: 1.44億人
面積: 1,708万km²
GDP: 2兆968億ドル(2013年)


北海道
人口: 538万人
面積: 83,424km²


札幌市
人口: 195万人
面積: 1,121km²


極東連邦管区 (連邦管区)


人口: 612万人(ロシア全体の4.23%)
面積: 6,215,900km²


ハバロフスク (極東連邦管区の本部がある都市)


人口: 58万人
面積: 372km²


沿海地方 (行政区画)


人口: 207万人
面積: 165,900km²


ウラジオストク (沿海地方の州都)


人口: 59万人
面積: 562km²


サハリン州


人口: 49万人
面積: 87,100km²


ユジノサハリンスク (サハリン州の州都)


人口: 19万人
面積: 877km²



そもそも、ロシアは欧州側が発展しているのであって、東側なんて人もいなければ、何もない。有るのは陸地と資源とパイプラインとシベリア鉄道ぐらいだ。
ロシアは、そこに大きな価値があるかのように宣伝しているが、どんな価値があるというのか…
ロシア極東唯一の財産『資源』と『陸地』、これをどうやって採掘し、どうやって耕すのか。

そんな所を発展させる方法があるなら、遥かに人も多く、インフラも整っている日本の過疎地なんて、今すぐにでも発展させる事が出来る。そんな素晴らしい方法があるなら、今すぐ、日本の過疎地でやって欲しいね。いとも容易いハズだ!なぜ、それが出来ないのか?

日本の過疎地より遥かに広大で、遥かに人が少ない、一年の半分以上が凍っているロシア極東は、既存のインフラを維持するのでさえ非現実的だろ。こんな金食い虫の地域、どうやって維持していくんだよ(旧ソ連のように無理矢理やるなら可能だろうが…)。
ロシアに日本との領土問題を解決する気がないなら、ロシア経済が破綻するまで待っていれば良いと思うぞ。

それに、ロシア極東を開発するには、資金だけではなく、安い労働力も不可欠だ。どうやって労働力を供給するんだ?
こんな所で安価に働く労働力なんて、金に困っているロシア人と北朝鮮人ぐらいしかいないじゃないか。

だから、北方領土問題で、日本は1mmたりとも譲歩する必要はないと私は考える。
ロシアがどんなに「ロシア極東には価値がある」と宣伝しようとも、「そんな物はない」と考える。
ロシアが譲歩するまで、日本は日本の主張を続けていけば良い。

北方領土問題に於ける喫緊の課題は…
(1) 元島民のお墓参り問題
(2) 漁場
…ぐらいだろ?

(1) 元島民のお墓参り問題
「お墓参りがしたい」という気持ちは切実だ!一日も早く解決しなければならない問題だ!
でも、これは政治で解決できるだろ。ロシアが、こんな事に"経済支援"を要求して来るのであれば、ロシアは狂ってる。そんな狂った国と何を交渉しても無駄だと思う。

(2) 漁場
漁場も大切だけどさぁ、漁師が減ってるんだろ。漁場を広げて、誰が漁をするんだ?
素人だから漁業業界の状況が全く分からないけど、変な話だとは思う。


そうこう考えても、北方領土問題で日本が譲歩しなければならない理由なんて、全く思い付かない。

0 件のコメント:

このブログを検索