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「男泣き」と「火病」の違い

作成日: 2016年8月21日 ... 最終更新日: 2017年1月28日

五輪サッカー
ネイマール「言葉が見つからない」

毎日新聞  2016年8月21日 21:11

【ブラジル−ドイツ】PK戦で最後のキックを決めて優勝、天を仰ぎ涙するネイマール
=リオデジャネイロのマラカナン競技場で2016年8月20日、山本晋撮影

サッカー ブラジル悲願の初V 

120分間戦い抜き、もつれ込んだPK戦。決めれば優勝の5本目でブラジルは、ネイマールがゆっくりとゴールへ向かう。ボールにキスし、一瞬の間。ネットを揺らすと6万3000人あまりが詰めかけたサッカーの聖地マラカナン競技場が雷のような大歓声で揺れた。「言いたいことはたくさんあるが言葉が見つからない」。重圧を背負ってきた主将はひざまずき、天を指さして泣いた。

ワールドカップ(W杯)最多5回の優勝を誇るブラジルにとって、五輪は主要大会で唯一手にしていないタイトルだった。さらに決勝で戦ったドイツは2014年W杯準決勝で1−7という屈辱的な大敗を喫した相手。自国開催五輪での悲願の金メダルはサッカー王国復権の第一歩として逃すわけにはいかなかった。23歳以下で争われる五輪の男子サッカーに、24歳で世界のスーパースターであるネイマールが強く志願してオーバーエージ枠で出場したのも強い気持ちの表れだ。

背番号10で主将を任された今大会。1次リーグ2戦目までは無得点で引き分けに終わり、猛烈な批判の矛先がエースに向いた。女子ブラジル代表が2連勝していたこともあり「(女子主将の)マルタの方が上」。しんらつな言葉もあった。

ネイマールは黙っていた。結果が全てだ。準決勝ホンジュラス戦は五輪史上最速となる試合開始15秒でゴールを奪うなど2得点。決勝も延長戦で足がつりながらも最後まで戦い抜いた。

4年前、20歳で出場したロンドン五輪。決勝でメキシコに敗れるとピッチに一人残って座り込み、ぼうぜんとする姿があった。その時残した強い思いもあったのだろう。「いろいろなことを言われたがサッカーで返した。(優勝は)僕の人生でとても幸せなことの一つ」。表彰式には晴れ晴れとした笑顔で現れた。恋い焦がれた金メダルを首にかけられると手に取っていとおしそうに見つめ、キスをした。

ミカレ監督は「これでさらなる自信と誇りをもって将来に進んでいける。ブラジルのサッカーは死んでいない」。政治、経済情勢を反映してか空席が目立ち、運営面でも批判を浴びたリオ五輪。男子サッカーがもたらした勝利は、ブラジル国民にとって五輪成功そのものだった。


これが「男泣き」




これが「火病」




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